2011 年東北地方太平洋沖地震により引き起こされた未曾有の大災害:東日本大震災発災から十年が経過した。発災の直後の被災対応から始まり、多くの課題を抱えつつ、復旧、復興に向けた様々な活動が進められてきている。津波による被害、地震の揺れによる被害、原子力事故などに起因する様々な災害が生じ、被災地や周辺地域での社会生活に大きな困難を及ぼしている。今後引き続き復興に向けた取組みを継続していくと同時に、この多くの犠牲を受けた災害から得た貴重な教訓を、東北と日本の今後の安全な社会実現のために活かしていく必要がある。
本特別シンポジウムでは、東日本大震災後の 10 年間の経験と教訓を踏まえ、今後の防災教育と災害伝承に向けた各分野の取組みについてご報告いただく。多様な視点から防災教育と災害伝承を考える機会としていただきたい。